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インターネットやAIで立地の有利不利はどう変わるか

飲食店にとって「立地」の選定は極めて重要です。しかし、インターネットやAIなどの技術革新によって、「立地」の考え方は大きく変わってくる可能性があります。

インターネット、SNSの発達、進化によって、
以前に比べて立地の良否はそれほど、レストラン・ビジネスにおいて大きな問題ではなくなって来ています。
今後、インターネットが現在の4Gから、ビッグデータを処理出来る5Gの世界に突入すると、
リアルタイムで多くのレストランの混雑状況まで、スマホで簡単に分かる時代になります。

そうなると今まで大きな問題であったお客さまのドタキャンなどで、
営業に大きな影響が出るようなこともなくなってきます。
要するに、食事をするお客さまの数と、レストランで調理する数のバランスが取れ、食材のロス等も大きく省けるようになります。
行列するレストランもなくなり、予約して行けば、すぐに食事が出来、待ち時間のロスもなくなり、
飲食行動も非常に効率的になることが想定されます。
すると、立地についても、自分の求めるお客さまのたくさんいる場所への出店という、
外食本来の姿に戻るのではと思います。

このコンセプトでこのような店を開き、こんなライフスタイルのお客さまを集めたいとなれば、
AIによって、最適な場所が導き出されるようになるのです。

そして、レストラン・ビジネスの競争がもっと高度化されて、
AIで判断しきれないような独創的なレストラン・ビジネスが多くの人たちを魅了する可能性も出てきます。
従って、常にAIの裏をかくようなイノベーテイブなレストラン・ビジネスも今後の可能性は大きく、
レストラン・ビジネスがもっともっと高度化し、複雑になっていくのです。

例えば、先ほど説明したシェーク・シャックにしても、
過去はカフェとファイン・ダイニングで大成功したレストラン企業なのです。
カフェとかファイン・ダイニングで大成功した会社が、
より簡単なファースト・フードで勝負したので、他のもともとファースト・フードで出発している会社は競争にならないのです。
要するに、これからは競争のレベルが全く異なってくるのです。

今後、上流の外食で成功した企業が、下流のファースト・フードに本気で乗り出すと、
非常に強いビジネスを構築出来るのではと思われます。特に、ホスピタリテイ・レベルの高いホテル業界から外食への参入は出てくるのではないかと考えられます。

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