5月23日
香川名物のさぬきうどんが人気の理由
香川県だからこそできる極上の讃岐うどん うどんなんてどこで作っても同じ!と考えている方も中にはいます。たしかに、うどんを作るためのレシピと熟練された技があれば、どこで作ったとしてもある程度の美味しさにはなりますが、讃岐うどんに関しては、やはり香川で作られたものが、本場のさぬきうどんと見なされ美味しくなります。その理由は、気候と風土が大きく関係しています。 うどんと言えば、要になるのが、小麦・塩・水、そして出汁となるいりこです。この4つにとことんこだわって作られたのが、讃岐うどんとなり、他のうどんでは味わえない強いコシや粘り感、そして口の中に広がる小麦の風味を堪能できるのです。香川県は、年間を通して雨量が少なく、温暖な気候のため米よりも小麦の栽培に適した土地です。これを利用して長年、美味しい小麦栽培の研究を重ね、讃岐うどん作りに最適な小麦を作っています。近年開発された『さぬきの夢』という小麦はさぬきうどん専用の小麦となっていて、美味しいさぬきうどんを作るためには必要不可欠な小麦粉として扱われています。 さぬきうどんのコシの決め手は塩 そしてさぬきうどんの特徴と言えば、強いコシとなりますが、そのコシの決めてとなるのが良質な塩と、絶妙な塩加減です。瀬戸内海地方では、もともと塩作りが盛んで昔から良質な塩が採れると有名でした。そのため、香川で採れる塩は赤穂の塩と並んで非常に質の高い塩として知られています。本場の讃岐うどんと認められるためには、作り方の工程で、小麦重量に対して3%以上の塩を使うことが定義づけられていて、かなりの塩分を入れることになります。そのため、粗悪な塩を使った場合には、味の差がすぐに分かってしまうのです。 水も非常に大切になりますが、うどん作りに使われる水は、地下水脈が地表に近い場所で流れているため、ミネラルを豊富に含む良質な水となります。このため、うどんを作る際に利用することで、小麦の味がストレートに楽しめる生地に仕上がるのです。また、水が美味しいということは、うどんに付ける出汁も美味しくなり、この出汁をほかにも利用できないかということで、出汁を利用したおでんが有名となり、香川県のうどん屋ではもれなくおでんがあるのです。 このように、香川で作られるさぬきうどんが美味しいのにはそれなりの理由があるのです。だからこそ、わざわざうどんを食べにくる観光客もいますし、香川の製麺業者からうどんを取り寄せして事業を展開しているオーナー様も多数いるのです。